イトリゾールは、真菌の増殖を抑えるトリアゾール系抗真菌剤で、主に内臓真菌症や皮膚真菌症などに効果があるとしてカンジダ治療や、水虫などの治療に効果が高いと重宝されています。

イトリゾール・イトラコナゾールの使用方法について

イトリゾールは、トリアゾール系のイトラコナゾールを主成分とする強力な抗真菌薬です。真菌とはカビの仲間で、これに感染すると水虫・たむしやカンジダ症などを発症することがあります。
真菌の特徴として、細胞の形がヒトの細胞に非常に近い、ということがあります。ただしヒトの細胞膜は主にコレステロールでできているのに対し、真菌の細胞膜は主にエルゴステロールによってできています。イトラコナゾールにはこのエルゴステロールの作用を阻害する働きがあるため、これによって真菌を死滅させ、増殖を抑えることができます。イトラコナゾールなエルゴステロールにのみ作用し、コレステロールには作用しないため、ヒトの細胞にはダメージを与えず真菌だけを死滅させることができます。
水虫・たむしには外用薬もありますが、真菌の感染症があらわれるのはそれだけにとどまらず、爪のような薬の塗りにくい箇所、あるいは呼吸器や消火器、尿路などそもそも外用薬の塗布ができない箇所もあります。イトリゾールは内服薬で、かつ爪や皮膚への移行性・貯留性も高いため、多くの真菌症に対して優れた効果を発揮するのです。
イトリゾールの使用方法は少し独特です。パルス療法といって、1週間続けて服用した後3週間服用を止め、これを1サイクルとして3サイクル繰り返すという使用方法になっています。トータルで9週間、2ヶ月強となりますが、従来の治療法では半年間のみ続けていたことを考えるとかなり短い期間ですむようになったといえます。こうした特殊な使用方法をとるのは、イトリゾールは血中のたんぱく質に結合しないため、大量に投与したものが体内に長くとどまって効果を持続させるという性質を持っているからです。この方法では薬の服用期間と回数を減らすことができるので、副作用のリスクも抑えられるというメリットもあります。